「jazzguitar book」の掲載記事について
 この度、シンコー・ミュージック様より発刊された「jazzguitar book」(シンコー・ミュージック・ムック)で当工房/Rossi Guitarsを紹介していただきました。多くの制作家がいらっしゃる中で、まだキャリアの浅い私を取り上げていただき、実績のある制作家の方々と同じように扱っていただいたことは、制作家として励みになり、シンコー・ミュージック様には大変感謝しております。
 しかし、残念ながら当工房の記事の中には、取材時の私の発言内容・意図と異なるような表現や、本人でも理解出来ない表現になっているところが幾つか存在しております。その中には、当工房/Rossi Guitarsの基本姿勢に対して、誤解を招きかねない表現がありますので、ここで訂正させていただきます。
 記事の中に「〜今はフラットトップが主流なので、そちらをやっていますね。本当はアーチ専門で行きたいんですけど。」とあり、(取りようによっては)フラットトップの制作は本意ではないような表現になっておりますが、今までそのような気持ちでフラットトップを制作したことは一度もありません。また、アーチトップ専門で行きたいと考えてもおりません。私にとっては、フラットットップもアーチトップもソリッドボディーのエレクトリックも魅力的な楽器であり、意欲を持って取り組める制作物なのです。現在もチャーミングなご婦人の依頼を受け、新しいモデルのフラットットップを制作中ですし、近い将来制作してみたいフラットットップのアイデアも持っております。
 「なぜ、今頃こんな形で釈明しているのか。大手印刷会社の企画部門に在籍した経験がありながら、本人校正で見落としたのか。お粗末な話ではないか。」と私を叱責される方もいらっしゃるかと思います。確かに、通常であればそのような叱責を受けても仕方がありません。しかし、今回は本人校正ができる機会は一度も与えられませんでした。突撃取材のような形で取材を受け、その後は編集サイドからの問い合わせや進行状況の説明は一切なく(何の連絡も無いので、当工房の記事は没になったのだと思っていたくらいです)、いつの間にか発売されていたという有様でしたので、掲載内容がどうなっているのか、知人から発刊されているのを聞き、ネット通販で現物を購入するまで、取材された本人には全く分からなかったのです。この状況は同誌で取材を受けた複数の関係者の方々も同様のようです。(掲載された文章量が比較的少なく、内容も理解しにくい文面が多い私の場合、結果的にまだマシな方だと思われます。)
また、編集サイドから具体的な対応策が示されないので、各関係者が各々のホームページで遺憾の意を表明している次第です。
 今回の「jazzguitar book」における取材のあり方やその記事内容及び取り扱い方は、異例中の異例であると思いたいです。
編集や出版に関わる方々には、取材された側の立場をご理解いただき、その発言・意図が出来るだけ正確に伝わるような記事の掲載に努めていただけるよう改めてお願い申し上げます。
● 関連サイト
Kumano Guitars < http://www.d4.dion.ne.jp/~yanayana/shinko.htm >
T's Guitars < http://www.guitar-shop.co.jp/ >
WADE < http://www.wadeguitars.com/shinko.htm >
c.s.beth < http://www32.ocn.ne.jp/~bethguitar/shinko.htm >
WALKiN'< http://www.walkin.co.jp/shinkojgb.htm >